
技能五輪国際大会(WorldSkills)のヘアドレッシング競技は、理容・美容の技能を競う大会として世界最高峰の、いわば"究極のサロンワークコンテスト"です。2年に一度、世界各国の代表が集まり、出場できるのは大会の年に22歳以下の選手だけ。競技は4日間・7課題、合計18時間45分におよびます。
課題はカット、カラー、薬剤を使うストレート、アップスタイル、刈り上げとシェービング、スタイリングまで、美容と理容の技術を広くカバー。7課題のうち2つは本物の人(ライブモデル)を相手に施術します。課題の内容は本番まで非公開で、お客様の希望と参考写真が明かされるのは競技開始のわずか30分前。その場で読み解き、限られた時間で形にしなければなりません。
採点されるのは仕上がりだけではありません。お客様への接し方、段取り、安全への配慮など、作品をつくるプロセスそのものが審査の対象です。使える薬剤やドライヤーなどの機材も主催者が用意したものに限られ、持ち込めるのはハサミやコームなどの手道具だけ。日頃使い慣れた製品に頼ることはできません。
派手な「競技用のスタイル」ではなく、今の雑誌や広告に載るリアルな仕上がりが求められる——サロンワークの総合力を世界の舞台で競う、まさに究極のサロンワークコンテストです。




グラムール4人目の日本代表、森千津選手の上海。競技の様子、プロフィール、インタビューをまとめました。



金メダリストに続いて世界の舞台へ。上海では初日のメンズの薬剤課題から最終日のレディース ロングヘア(アップ)まで、7つの課題すべてを走り切り、敢闘賞(Medal for Excellence)を受賞しました。これでグラムールから世界に挑んだ日本代表は、川村さん・三澤さん・濱吉さん・森さんの4人全員が入賞——金メダル1、敢闘賞3。ひとりも欠けることなくメダルを持ち帰ったことになります。今後は母校、グラムール美容専門学校の教員として、次の挑戦者を育てていきます。
競技の前は毎日「道具検査 → 同国エキスパートとの対話 → お客様の希望(クライアントウィッシュ)発表(開始30分前)→ プランニング30分」の順。開始の合図で一斉にスタート。
7つの課題の合計時間は18時間45分。
ピンク色の課題はライブモデル(本物の人)を使用します。
新聞・業界紙7本の記事と公式資料から——北海道士別から、上海の頂点へ(各記事の要旨)。
幼いころからの夢は美容師。きっかけは、小学生のころに亡くなった理容師の伯母。髪に触れる仕事への憧れから「いつか自分も美容師になりたい」と、美容の道を志した。技能五輪全国大会で通用する技術を身につけられる環境を求めて多くの美容系専門学校のオープンキャンパスを回り、全国大会での実績がとりわけ目覚ましかったグラムールを選んだ。実父も第36回全国大会・建築大工部門で敢闘賞。身近に技能五輪があり、ごく自然に「技能五輪に出場すること」が目標になった。
〔日本専門学校新聞・大阪日日・朝日〕
士別翔雲高校を卒業し、単身で大阪へ。2024年4月に入学すると、放課後も休日も練習に打ち込んだ。持ち味は基礎の反復練習。校内選抜(3人)→大阪府大会を勝ち抜き、2025年10月の第63回全国大会(愛知・美容部門)で優勝——4課題・計7時間10分の競技を制し、19歳で日本一に。「次は世界の頂点を狙う」。
〔朝日・北海道新聞・道北日報〕
国際大会と国内大会は競技種目が大きく異なる。日本では理容と美容が分かれているため、森選手は、シェービングなど理容の技術を新たに習得しなければならない。2025年12月に日本代表選手としての資格が確定し、2026年1月27日、東京で日本代表決定通知書が授与された。理容の技術を含めた本格的な準備にあてられるのは、資格確定から本番まで約9か月である。
〔理美容ニュース・道北日報・JAVADA〕
※本文は各記事の要旨です(原文の抜き書きではなく要約)。引用符「 」内のみ、報道された本人の言葉です。











棒の中の小さな数字=メダルを獲った大会の年(例:24=リヨン2024)。ほかに銅1個:英国・豪州・マレーシア・チャイニーズタイペイ、銀1個:南チロル(イタリア・2009)。出典:WorldSkills公式リザルト
森さん・濱吉さん・三澤さん・川村さん——4人が立った世界の舞台。
敢闘賞。グラムール4人目の国際大会代表

金メダリストに続いて世界の舞台へ。上海では初日のメンズの薬剤課題から最終日のレディース ロングヘア(アップ)まで、7つの課題すべてを走り切り、敢闘賞(Medal for Excellence)を受賞しました。これでグラムールから世界に挑んだ日本代表は、川村さん・三澤さん・濱吉さん・森さんの4人全員が入賞——金メダル1、敢闘賞3。ひとりも欠けることなくメダルを持ち帰ったことになります。今後は母校、グラムール美容専門学校の教員として、次の挑戦者を育てていきます。






4か国同時金の大接戦を制した728点




敢闘賞。2大会連続の入賞——競技も、交流も








敢闘賞。グラムール初の国際大会代表







60以上の国と地域が集う、4日間の祭典





技能五輪国際大会の日本代表は、この技能五輪全国大会の金賞から選ばれます。川村さん・三澤さん・濱吉さん・森さんの4人も、ここから世界へ進みました。
赤字はグラムールの入賞者(金賞=全国1位)。金金賞 銀銀賞 銅銅賞 敢敢闘賞 理容理容部門(表記のない人は美容部門)
敢闘賞3
奥田未玖敢 市川広人敢 青木遥香敢
グラムール初挑戦で3名が入賞
銅2・敢闘賞3
畠山唯銅 三田和磨銅 竹中慎治敢 前出晃征敢 古田裕希子敢
グラムール初の銅メダル
銅2・敢闘賞1
木矢遥銅 上地優大銅 中村日花莉敢
金賞川村桂矢
金1・銀1・銅1・敢闘賞2
川村桂矢金 春木淳也銀 五十嵐拓将銅 小堀誠治敢 藤井莉乃敢
★初の金賞(山形)
→アブダビ2017代表(敢闘賞)
銅2・敢闘賞3
大濵戒斗銅 守山智佳銅 加古皐月敢 阪野裕基敢 瀧本友梨乃敢
金賞三澤陽
金1・銀3・銅1・敢闘賞1
三澤陽金 武井さやか銀 石井歩銀 鹿野伊吹銀 野村杏樹銅 細川唯敢
★沖縄で「上位独占」と報道
→カザン2019代表(敢闘賞)
金賞大田若奈
金1・銀1・敢闘賞4
大田若奈金 豊田桃佳銀 稲葉心敢 小森愛華敢 丹下瑳良敢 島袋豊帆敢
2大会連続の金。計6名が入賞
銅2
成田夏未銅 桝井嘉生世銅
コロナ禍の無観客開催
銀2・銅3
鶉野美咲銀 横山実世銀 吉田鈴夏銅 中道智紀銅 一箭恵梧銅
金賞橋本美柚
金1・銀2 +理容部門 銅1・敢1
橋本美柚金 山添樹里銀 田村琴海銀 中道理子銅理容 知念幸愛敢理容
★ここから金賞4大会連続
理容部門にも初出場し、2名が入賞(銅1・敢1)
金賞濱吉優希
金1・銀2
濱吉優希金 神村奈津子銀 垣本穂乃実銀
★リヨン2024代表
→日本人初の金メダル(27人中・金4人)
金賞栄舞音花
金1・銀1・銅1
栄舞音花金 西山るい銀 田代洸希銅
★金・銀・銅を制覇
金賞森千津
金1・銀1・銅1
森千津金 松岡飛依銀 宇髙唯亜銅
★2年連続の金・銀・銅を制覇→上海2026代表(敢闘賞)
日本での開催は1970年東京・1985年大阪・2007年静岡に続き、21年ぶり4回目。上海で目にした競技が、2年後は日本で行われます。
WorldSkills Aichi 2028 公式サイト →